大胸筋は細かく部位が分かれている?大胸筋の構造について解剖学をメインに解説します。

解剖学

今回は筋トレが好きな皆さんなら必ず鍛えたことがある大胸筋について解剖学や運動学を交えながら今回は解剖学メインの説明したいと思います。

本ページでの骨格・筋肉の描画は『アナトモグラフィー』(htmlwikipedia)を使用しております。

大胸筋

大胸筋は胸郭上部を左右から覆う厚い扇型の筋肉のことで、肩帯(けんたい)と呼ばれる鎖骨・肩甲骨・上腕骨からなる肩に相当する部分の上腕骨から伸びています。肩と腕の動きを補助し、鎖骨部(赤色:上部)・胸肋部(青色:中部)・腹部(橙色:下部)の3部位から構成されています。注意するのは停止部は上腕骨の上方に位置する大結節稜になります。肩の付け根に付いているイメージが強いですが、上腕骨に付着しています。

鎖骨部

起始は鎖骨の内側半分となり、停止は上腕骨大結節稜になります。この鎖骨部は肩関節の屈曲、水平屈曲(水平内転)、内転、内旋の動作時に作用します。各動作については下記の図のとおりになります。

  ↓肩関節屈曲

↓水平屈曲(水平内転・外転)

    ↓内旋・外旋

  ↑内転・外転

胸肋部

起始は胸骨と第2~第4肋軟骨となり、停止は鎖骨部と同じ上腕骨大結節稜になります。水平屈曲(水平内転)、内転、内旋、肩甲骨の下制、下方回旋の動作時に作用します。肩甲骨の下制、下方回旋については下記の図のとおり肩甲骨が下に移動するのが「下制」肩甲骨が下に移動し、さらに中心に寄るのが「下方回旋」になります。肩甲骨が移動する事で繋がっている上腕骨も一緒に移動するので動作時に作用します。

腹部

起始は遠位胸骨と言われる第5胸骨および第6胸骨、そして外腹斜筋の筋膜になります。停止は鎖骨部、胸肋部と同じ上腕骨大結節稜になります。内転と内旋の動作時に作用します。

まとめ

今回は解剖学メインの解説でしたのですこし分かりにくい部分があったと思いますが、これを覚えるかどうかでトレーニングの質が大きく変わってきます。近年、トレーニングの人口が多くなり、トレーニングの解説動画が多くなっていますが、解剖学のような本質について解説する動画が多くなり怪我のしやすいフォームでトレーニングをしている方が多く見られます。トレーニングに慣れてボリュームや強度が上がれば知らず知らずのうちに怪我をして本質の部分に気付くことができず、単純にオーバーワークだと勘違いし、ボリュームや強度を下げてしまい満足なトレーニングができないという負のスパイラルになってしまいます。トレーニングをおこなう上で身体の構造を知ることはかなり重要です。解剖学について理解し、トレーニングの質を高めていきましょう。皆さんのライフスタイルにトレーニングが良い刺激となりますように。

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