体脂肪はなぜ増えるのか?原因は糖質にある?

基礎知識

みなさんこんにちは!フィットネス解剖学です!
今回は体脂肪について第2弾になります。ダイエット最大の敵とも言える体脂肪!この体脂肪についてそもそも何故、体脂肪は増えるのか?原因は何か?ここについて解剖していきたいと思います。

体脂肪第1弾はこちらになります。
脂肪燃焼のメカニズムとは?効率の良い方法やサプリメントも紹介!

体脂肪は悪者ではない?

みなさんが普段ボディメイクをする上で日々戦っている体脂肪は、意外と重要な役割を持っていて、以下のような働きをしてくれます。

・エネルギーを備蓄する
・ホルモンを調整する
・細胞を作る
・内臓を維持する
・身体を外からの衝撃から守る
・体温を保つ

体脂肪は多すぎると肥満や、糖尿病をはじめとした生活習慣病になりやすくなりますが、かといって少なすぎると、ホルモンが分泌されにくくなり筋肉や免疫力が低下したり、ホルモンバランスが崩れ、体調不良の原因になったりしてしまうことがあるのです。
そのため人間の身体には脂肪を溜め込む事が出来るように「脂肪細胞」という細胞が存在し、人間の身体を健康に保とうとします。脂肪が敵になるのは増えすぎた時と減りすぎた時です。

体脂肪が増えるメカニズム

簡単に言うと、体脂肪が増えるメカニズムは過剰に摂取したエネルギーが筋肉や肝蔵で消費されずに余ったものが、脂肪細胞に取り込まれて蓄積したものを言います。体脂肪とは脂肪をため込むことに特化した『脂肪細胞』が集まって形成されているんです。
詳細には、食べ過ぎたりして過剰に余ったエネルギーが、脂肪細胞の中にある中性脂肪によって取り込まれ、蓄積し、脂肪細胞自体が肥大します。脂肪細胞が肥大している事から肥満の方は太って見えます。

筋肉や肝臓にエネルギーが取り込まれるが、その量には限りがある。

糖質で体脂肪が作られる?

甘い物、例えばケーキや大福を食べ過ぎると太る。これはみなさん常識とまでは言いませんが、暗黙の了解として知っていると思います。最近では「ロカボ」などの言葉が流行り、低糖質ダイエットも人気です。しかし、いわゆるこの「糖質(炭水化物)」がそのまま体脂肪へと直接的にどのように関係しているかご存知の方は少ないのでは?

体脂肪を作る二大栄養素は「糖質(炭水化物)」と「脂質」です。
糖質(炭水化物)は砂糖やご飯、パン、麺などに多く含まれています。食事から摂取した糖質(炭水化物)は胃や小腸などでブドウ糖に分解され、ブドウ糖が血液中に流れ込みます。この血液中に見られるブドウ糖の値を「血糖値」といい、その血糖値を下げるために膵臓からインスリンというホルモンを分泌し、インスリンが血液にを通して全身(筋肉、肝臓)に運ばれてエネルギー源になります。
ただし、糖質(炭水化物)を過剰に摂取すると、それを分解したブドウ糖も過剰になり、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が大きく上昇します。すると、インスリンが膵臓から多く分泌され、ブドウ糖は筋肉、肝臓そして脂肪細胞に取り込まれることになります。

血液中のブドウ糖は、食後1時間ぐらいに最も増え、過剰分はすぐに中性脂肪へ蓄積されていきます。脂肪に変えずエネルギーとして使うには、食後できるだけ動くのがお薦めです。

脂質は体脂肪にはならないのか?

糖質(炭水化物)の余剰分のエネルギーが脂肪になるということはわかりました。
最近では「ケトジェニックダイエット」などのダイエット方法も流行しており、「脂質を摂取しても太ることはない」と考えられている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、これは間違いで、「ケトジェニックダイエット」等の正しいダイエット方法に乗っ取りダイエットをしない限り脂質を過剰摂取すれば太ります。

人間には元々脂質を体外に排出するような機能は備わっておらず、また1gに対してのカロリーが三大栄養素の中で特にカロリーが多いことから脂肪として蓄積されていきます。
ただ、体脂肪となりにくい脂質もあり、ココナッツオイルなどに多い中鎖脂肪酸は肝臓に入りエネルギーとして使われます。フィッシュオイルに多いDHAやEPAは中性脂肪を減らす働きがあります。

また、食物繊維も重要な役割を果たしてくれます。
食物繊維は食事で摂取した脂肪を吸着して便中に排出する成分があるので一緒にとるのも効果的です。

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